無料ブログはココログ

« エコ/ケーススタディーその1 | トップページ | 最後の晩餐 »

2007年3月 9日 (金)

軽い日本語、重いフランス語

妹がフランスから来ている。勿論ウチに居候。一昨日、真夜中になって、「アンヌ、アンヌ、翻訳手伝って〜!」と言い出した。寝る準備をしていた私はブーブー言いながらも、渋々手伝うことに。と、言うのも借りがあるからだ。私と彼女は6歳違い。私達が渡仏したのは、彼女が8歳で、私は14歳。二人とも今となっては一応バイリンガルだが、妹が自然にフランス語を覚えたのに対して、ティーンエイジャーだった私の方は、必死に勉強をしなければ習得できなかった。妹のフランス語はネイティブレベルになったから、私はレポートの最終チェックをしてもらったこともあったわけ。その代わり、彼女の日本語はというと、たまに怪しい。「道で転んだ」と言うつもりが、「道で落っこちた」って具合に、うっかりフランス語の直訳を喋っていたりすることもある。だから、私に日本語に訳すのを手伝って欲しいと言ってくる。フランス語をチェックしてもらったりしたから、一昨日のように遅い時間でも手伝ってあげなきゃなあ、って思うのだ。で、二人で訳し始めた。短いフランス語のテキストだったけど、言葉遊びだらけで、頭かかえた。言葉遊びの訳って、本当に難しい。通訳や翻訳の仕事をしている人たちは、どんな技でこの問題をクリアしてるんだろう?私達は、訳せない言葉遊びは無視することにして、内容だけを伝えることにした。でも訳のスタイルは真逆だった。同じ事を伝えようとしているのに。私は、日本語に落とす時はなるべくフランス語から離れて、日本語らしく柔らかい言葉と軽やかな文体を選ぶ傾向にあるようだ。けど、妹は、それだと、細かい意図やニュアンスが伝わらないのにフラストレーションを感じるらしく、私の訳にイチャモンを付けてくる。私にしてみれば、彼女の訳は、フランス語に忠実でいようとして直訳っぽくなるからか、理屈っぽい。日本語としては重たすぎるし、まどろっこしいと思う。「もっと軽くならないの?」対「だめだめ。しっかり説明しないと」。結局夜中の2時位までかかった。フランス語っていう言語は本当に理屈っぽい。多分私が書くフランス語は、感覚的すぎて、稚拙なんだろうな、と思う。日本語らしくするには、なるべく柔らかく軽やかに。フランス語らしくするには、理屈に基づいて明確に、がっしりと。なんて思うけど、私の日本語も大した事ないんだよなー。しばしば、変。結局妹と大差ないのだ。(by Anne)

« エコ/ケーススタディーその1 | トップページ | 最後の晩餐 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 軽い日本語、重いフランス語:

« エコ/ケーススタディーその1 | トップページ | 最後の晩餐 »