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2007年3月23日 (金)

女帝(エンペラー)

「恐ろしい程美しい」っていう表現はよく聞くし、とても恐ろしいけどなぜか美しいと思うこともある。どうやら美しいの反対は、醜いではなくて、恐ろしいなんじゃないか。そう思わされたのが、映画『女帝(エンペラー)』(監督:フォン・シャオガン、公開:6月)。とにもかくにも、チャン・ツィイーが美しい!そして恐ろしい!物語はおなじみ『ハムレット』の復讐劇で、古代中国を舞台に繰り広げられるといったもの。この時代の中国の皇室って、豪華絢爛だけど、拷問も残酷きわまりない。愛情も、憎しみも、欲も、人間の感情のどの部分を取っても、全部極めるっていった感じがする。そういう世界でトップの座につくには、それはそれは相当な感情の強さがないと無理なんだろう。とにかく、チャン・ツィイー扮する女帝の、女として、人間として、成長してゆく様子は目を見張るものがある。でも、共感はできないな。それよりも、この映画の美しい部分に心打たれた。衣装や舞台、武力よりも舞という芸術を愛した皇太子、そして彼を無垢な心で愛し続けた宰相の娘イン。どの社会でも、女って強いんだなと思ったけど、同時に疑問が残った。女帝の、復讐する心が強さかな?インのように、純粋な愛を貫ける女性の方が強いんじゃないかな。少なくとも女性像として魅力を感じるのは、私だったら後者だな。なんだかこの美と恐ろしさのパワフルなシンフォニーは、ブルゴーニュのジュヴレー・シャンベルタンを飲む時の印象に近いかも。優美な香りと味わいで、強烈に飲む人を誘惑して、あれよと言う間に一本空けさせてしまう、っていう恐ろしさ。ちょっと高いから、そんな機会はしょっちゅうないけれどね。(by Anne)

女帝

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