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2007年5月

2007年5月31日 (木)

シネメモあれこれ/3〜4

3/『インランド・エンパイア』(デイヴィッド・リンチ監督の新作:7月恵比寿ガーデンシネマにて公開)を観てから、どうも変だ。『Rolling Stone』誌によると、この作品は「人の心を変えてしまうくらい、強烈な副作用を持った劇薬である」とのこと。「よく言った!」という感じ。いろいろと思う事があるので、この作品については後日じっくり話そうと思ってる。
4/カンヌ映画祭から戻って来た松本人志(new)監督のインタビューを観ていたら、初監督作品『大日本人』の、向こうでの反響はおしなべて良かったというにもかかわらず、打ち拉しがれた様子だった。聞けば、一部のジャーナリストのコメントがシビアというか、貶したというか、要するに彼の言葉を借りれば「そこまで言うかー?」ってことを言ったらしい。ははーん。と思った。日本では、例えばおすぎさんの茶目っ気ある辛口コメントにはみんな慣れている。でもフランスのジャーナリスムはシリアスに辛口だ。容赦なく言葉という、ともすれば危険な武器で、相手や作品をボコボコにしてしまうこと多々有り。というのも、フランスは、相手に自分の意見をはっきり伝えることで、初めて自分の存在を認めてもらえる文化だからだ。仮りに、相手の話を聞いて、「そうですよね、良く分かります、僕も同じように思ってました」では、脳味噌空っぽだと思われ、相手にもされない。相手の話を「でも(oui mais、英語のbut)」で打ち切り、相手の意見と別の意見(大概真逆の意見)をぶつけることが、会話を成立させることであり、オオ!こいつは結構面白いヤツだ、と思わせるコツなのだ。ところが、それを日本でやってみるとどうだろう。特に私が帰国したばかりの頃、「でも、でも」と連発していたと思う。仕事現場でも、折角ヘアメイクさんが何気ない話をして場を和ませようとしてくれているのに、「そうですね〜」と言って柔らかい会話を楽しめば良いのに、やっきになって「でも!私はこう思う!」と主張してみせていた。さぞ、ムツカシイ子ね、って煙たがれたことだろう。化粧水の話や、休日の話や、レストランの話なのに、なにをそんなに!とほほ。バカみたい。日本では、そもそも、会話をスムーズに成り立たせるコツは「そうですね、ウンウン、私もそう思います」と同調することから始まる。そう言う事で、相手に自分の存在を受け入れてもらうのだ。それからしばらくして、ようやく、柔らかなオブラートに包んだ自分の本音を伝えることができるんじゃないか。そんな中から、いきなりカンヌという、全く別の会話のルールの中に放り込まれた松本監督は、さぞびっくりしただろう。だいたい批判ばかりして粋がって自分の存在を何が何でもアピールしようとするのは、フランス人ジャーナリストでも新米君なのではないだろうか?ま、驚いただろうけれど、その辺は大目に見てやって下さいネ、と思うところだ。ただ、そんなフランス人ジャーナリストの批判族の中に、時々評論家の巨匠が潜んでいることもある。その場合は、少しだけ耳を傾けたほうがプラスになるだろうな、と自分に言い聞かせている。(by Anne)

披露宴
お隣は知らない人、という友達の披露宴にて。フラワーアレンジメントが超ゴージャス。

2007年5月30日 (水)

シネメモあれこれ/2

つづき。ちなみに「殯」とは、身分の高い人の本葬をする前に、お棺に遺体を納めて仮に祭ること、だそう。『殯の森』は、子供も亡くした女性と痴呆症の男性が森の中を彷徨う物語なのだそうだが、この森が、二人が人生を再生するための洗礼の場所、っていうことなのかな。とにかく早く観たい。
2/TOHOシネマズのプレミアスクリーンを知っていますか?3000円払って、特別なコンディションで映画鑑賞できるといった、要するに、映画館のグリーン車ってこと。プレミア観賞券をプレゼントされたので、日曜日に行ってみた。プレミアで上映されている作品は大概、超ドッカン娯楽映画で、私が積極的に観たいと思うものが上映されていることは稀だ(娯楽映画も勿論好きだけど、超ドッカンはキツイかな)。午前中は、あの『不都合な真実』だったけど、日曜日早起きする気分でもなかったし、やっぱりプレミアで観るなら娯楽映画でしょ、ってことで、選択肢もなく『パイレーツ・オブ・カリビアン(ワールド・エンド)』を観る事にした。ま、面白いかもしれないし、と一応モチベーションを高めて行くと、もう最前列の席しか空きがなかった。プレミアと言うからには、最前列と言えども首が鞭打ちになるような角度ではないでしょうと、オーケーした。いざ、席について上映がスタートしたとたん、しまった、と思った。1800円払って観る所の最前列と何も変わらないではないか。首は辛いし、スクリーンは近過ぎで字幕を読んでいると映像が観れない状況だ。おまけに、映画のセレクションも悪かった。この『パイレーツ〜』は、上映中の3時間、ずーっと、ドンパチやってるのだ。どのシーンをカットしても同じにしか見えない。上映中に三回寝て、三回起きても、ちゃんとついていける内容だと、あるコメンテーターに言わしめた位、何所もかしこも同じドンパチシーン。スクリーンが近過ぎた私は、三時間ずーっと、ジャクソン・ポロックの抽象画でも観せられていたようで、目がグルグル回って散々だった。物語も全く覚えていない。唯一覚えていて良かったのは、かわいいお猿の演技(?)と、恐らくシブシブ出演しただろうキース・リチャーズ(ローリング・ストーンズのギタリスト)の顔!彼こそ、本物って感じで、役不足にも思えた。映画の話はさておき、やっぱりシートが気に入らない。プレミア席を作るんだったら、あの、忌々しい最前列を取っ払ってしまえば良いのになあ。それと、もう一つ不思議に思った事。カップルで席に着くと、二人の間には小さなテーブルがある。二人でゆっくりドリンク片手にくつろいで頂けます、といったとっても気のきいた造り。。。と思いきや、パートナーはテーブルを挟んだ向こう側にいる。オーイって呼ばないと聞こえない。逆サイドの方は、見ず知らずの人とべったりお隣同士。ふと、この間招待された友達の披露宴を思い出した。着順は、全く知らない人同士をわざと隣り合わせにしたものだった。せっかくの機会だから、色んな人と知り合いましょう、という趣旨だったからだ。それは良かった。でも、パートナーと過ごす大切な日曜日の午後には、映画館でわざわざ見ず知らずの人と知り合いたい筈もなく。つづく。(by Anne)

パイレーツ・オブ・カリビアン
よくわからないカードをもらった。多分、携帯の待ち受け画像などのプレゼントをもらうための。。。なにか。

2007年5月29日 (火)

シネメモあれこれ/1

1/いやはや。今回のカンヌ映画祭は60周年記念ということで、ビックイベントだから、巨匠監督ばかりのラインナップで、ハッとするような驚きはないだろうなーって思っていた。が、全然そんなことなかった。さらに、河瀬直美監督の『殯(もがり)の森』がグランプリ(パルム・ドールに次ぐ賞。私は大概、パルム・ドール受賞作品よりも、グランプリ受賞作品の方が好みだ)を受賞して、もう、大興奮。なにせ、『萌の朱雀』を見たときからの大ファンで、『殯〜』はまだ観てないけど、テレビでチラっと作品の映像を観ただけでも、ジーンとしてしまうのだ。『萌〜』(あら!こう書くと、ズッコケるわね。秋葉原じゃないです)がカメラ・ドールを受賞した時、その頃パリのレオミュール・セバストポールに住んでいたから、近くのポンピドゥーセンターの前にある映画館で観たわけだけど、感動し過ぎて、帰り道には人目もはばからないで、一直線の道をワンワン泣きながら走って帰ったのは、忘れもしない。なんでこんなに感動するのか分からない、魔法のような映像。特に、家族が窓から外を眺めるシーンでは、まるでデニス・ホッパーの絵のような美しい光が家族に注がれ、それだけでもひとつの作品として成り立つようだった。本当にカメラ・ドールに相応しい作品だ。で、今回の作品の公開は、六月末。テレビでははっきりどの映画館で公開すると告知してなかったけど、グランプリ受賞というのに聞いた事ないような映画館での上映だ。本当にこっそりひっそり上映するつもりなのかしら?宣伝・配給ともに「組画」、とあるけど、河瀬監督が独自で作った配給会社なのかな。これだけインディペンデントであろうとする彼女は、「映画をつくる事は人生に似ていて、本当に大変です」と苦労を語りながらも、決して商業ベースに乗ろうとしない括弧たるポリシー、絶対に自由でいたいというポリシーがあるのだろう。本当に自分が撮りたいものを追う、ピュアな作家精神にも心打たれるし、表彰台の上で、決してキャピキャピするわけでもなく、ポロポロ泣くわけでもなく、強い眼差しと柔らかな口調で、冷静に簡潔に作品について語るマチュアーな彼女の姿に、もう、ただただ、ほう、とため息をついて憧れるばかりだ。同じ三十代とは思えない、なんて大人な人なんだろう。とにかく、6月末の公開が待ち遠しい。つづく。(by Anne)

殯の森
『殯(もがり)の森』、監督:河瀬直美、配給:組画。6月23日シネマ・アンジェリカにてロードーショー。
恥ずかしながら、こんな映画館があるなんて知らなかった。単館系映画館。作品のセレクトもけっこう良さそうだったので、今度観に行ってみよう。ただ今公開中の『サン・ジャックへの道』は、ヘアメイクさんが面白かったと言っていた。


2007年5月26日 (土)

2007.05.26

メイク中ウトウトsaboriday。
あ!って聞こえて、
アイラインが崩れて、
ごめんなさい。
(by Anne)

旧安田邸


2007年5月25日 (金)

デザートへの目覚め

目が覚める話ばかりで申し訳ない。今度はデザート編。昨日のマクロビ教室で教わったメニューは、「野菜入りひえ」、「セイタンシチュー」、「そばの実スープ」、「かぼちゃの種のふりかけ」、「浅漬け」、それにデザートの「フルーツクランチ」だった。名前だけ聞くと、きっとチンプンカンプンだろう。とりわけ、「ひえ」ならまだしも「セイタン」は。ひえは雑穀の一種で、粒がとっても小さく、よく水分を含み、粘りが出て冷めると固まるからデザートにも使われるそうだ。そのひえを使って作った「野菜入りひえ」とは、まるでマッシュポテトのようなもので美味しかった(マクロビでは、ジャガイモは極陰性の食べ物だから、あまり使わない。その代わりに、といった「マッシュポテト」ならぬ「マッシュひえ」)。セイタンは小麦タンパクから造られた、植物性のお肉。グルテンミートとか、コーフーとか、ニクモドキとかと同じようなもの。肉嫌いのクラスメイトは、これもダメだったっていう位、肉っぽい。で、えっと、話したかったのはデザートの事。料理している最中から、この「フルーツクランチ」が気になって仕方なかった。出来上がって試食の時に、シチューやスープやひえをひと口ふた口と、口に入れたが、心ここにあらずといった風。とにかく早く「フルーツクランチ」が食べたい。そんな欲望を押さえきれずに、メインをさげて、クランチにがっついた。やはり。美味しい。かなりのボリュームだったが、ランチはクランチ、と言う意気込みで全部食べた。だもんで、メインを入れる場所がお腹になくなってしまったので、タッパーに入れてお持ち帰り。オヤオヤ、やっぱりそうか。マクロビ教室に通い始めてから四つ目のデザートだったが、回を経るごとに、マクロビデザートに夢中になりつつある。そんな自分を、ワインを飲む自分が横目で見ている。つい最近までは、お酒飲みはデザートに興味がないと言われる通り、私も全く興味がなかった。極たまに、マカロンとか、ブラックチョコとか、タルトタタンを心から美味しいと思う位で。ところが、マクロビデザートは違う。NOシュガー、NOミルク、NOエッグのお菓子。とても体に優しい味わいだと思う。私はどうやら、あの、甘たるーい、脳細胞が溶けそうな、深みのない、白砂糖の味わいが好きじゃなかったようだ。マクロビ的料理が好きと言えども、ウチの台所ではデザートは一切作らなかった私が、ここ数週間、何度も作った。デザートの美味しさに目覚めてしまったってワケ。(by Anne)
クランチ
とほほ。この写真じゃあ、なんだか分かりませんよね。。。

2007年5月24日 (木)

目覚ましブック

引き続き、眠気と覚醒話。私のベットサイドにはいつの間にか本がたまってゆく。山になったな、と気付いて片付けては、また徐々に山になってゆく。ほんの少しの時間があれば活字に触れていたいからという、渇望あふれる程の文学少女でもない私にとって、最高の害のない睡眠薬をそろえているだけで、本を読むことは好きでも、寝る前となれば、数ページ読めば睡魔が訪れるというわけだ。昔は哲学書っぽいものが、覿面だったが、最近は少し時代を遡った頃の人たちのエッセーが丁度良い。軽いし、何度読み返しても面白い。しかもやや古めかしい言葉遣いに、異国情緒に似た感覚を味わいながら、はっきりと分からない言葉の意味を理解しようとするうちに、心地よく眠くなってくれる。昨日も、森茉莉の『ベスト・オブ・ドッキリチャンネル』を読んでいた。この本は、映画のコラムニストでも超有名な中野翠さんの編集によるもので、そもそも彼女がコラムニストの道を選んだのも、森茉莉の超辛口テレビ評に感動して、だという。まあ、それくらい、森茉莉の文は面白いわけなんだけど、目の前に、「噺(はなし)」とあったり、「嫩くて」とあると、なんとなく話の筋から意味が分からなくもないが、分からない、と、だんだんぼんやりして、ああ、睡魔がきたなで、パチッと電気を消して、明日調べよう、で寝るのだった。寝る前の本とのお付き合いは、こんな素っ気なさが良いのだが、たまに失敗することもある。先週も大失敗した。一年前程に、友達がウチに忘れていった『文藝春秋』をパラパラとめくって、目に入った直木賞受賞の『風に舞い上がるビニールシート』(著:森絵都)という短編を読み始めた。あっという間に読み終え、ものすごい感動を追い風に、同じような立場にいる友達に強く勧めたという、心に残る短編だった。『文藝春秋』を友達に返した後、やっぱりもう一度読み返したくて、最近雰囲気が良くなった馬事公苑脇のTSUTAYAで単行本を買った、その晩が先週。幾つかの短編からなるこの本の最後に、この『風に〜』が入っているわけだが、とりあえずは、と最初の短編を寝る前に読み始めた。ほんの数ページ読むつもりが、胸はどんどんドキドキして、またもやあっという間に読んでしまった。読み終えた頃には、興奮して、すかっり目が覚めてしまっていた。その晩は、何度体勢を変えても寝付けないまま、朝を迎えてしまったのだ。彼女の物語の構成のしかたは、読み手の心を完全に奪ってしまうし、何よりも、ゆるいほのぼの系の短編作家が多い中に暑い風を吹かせるような、社会派で情熱的な内容を、まったく押し付けがましくなく書いているのが、30代の女性にとってリアルで、且つ魅力的なのだと思う。『風に〜』は、国連機構関係の仕事で、危険と言われる地に恋人がいる女性の話。その他、話の構成が素晴らしい『犬の散歩』は、ワンちゃんの話なのか、ボランティアの話なのか、牛丼の話なのか、それは読んでのお楽しみ。今、気付いた。二人とも、森さんだった。(by Anne)

風に舞い上がるビニールシート
目覚ましブック。『風に舞い上がるビニールシート』(著:森 絵都)、文藝春秋、1400円+税。135回直木賞受賞作。

2007年5月23日 (水)

目覚まし酒

「寝酒」と言われるように、アルコールは眠気を呼ぶものだというのが一般的なとらえ方。飲んでる席で睡魔に負けてクークー眠ってしまう人を見た事もあるし、私自身も、たくさん飲んだら、戦車のような眠気がのしかかってきて、「皆様には申し訳なけど」と無愛想にそそくさと家に帰る。けれど、たくさん睡眠を取りたいそんな時こそ、朝の5時位になってパキッと目が覚めることがあるのは、どうやら私だけではないらしい。ついこの間も従姉妹と「だよね」って話たし、お酒に弱い伯母なんかは、翌日のテニスの試合の前日に、ガッと寝て、短時間でパキッと起きるために少量のお酒を寝る前に飲むんだとか。「朝シャン」と言われる寝起きにシャンパーニュを飲むという、優雅なアル中の嗜みは、そういったお酒の覚醒作用に基づくものなのだろう。お酒は、眠気をそそり、且つ、最高の目覚ましなのだと。そういえば、こんなことがあった。ワインスクールのクラスメイト達と渋谷のワインバーで飲んでいた時だ。そもそも、このクラスメイト達はスクールに通うだけあって、相当なワイン好きで相当な飲みっぷりとくるから、ワインのボトルはあっという間にポンポン空いてしまう。私も彼らに負けず劣らずパッパッと飲むけれど、わりと短距離走派。ある程度飲むと、もういいや、ってなる。その日も、やや眠気を帯びた「もういいや」が訪れて、ハーブティーでも飲もうかなという時、目の前に『オー・ド・ヴィー・ド・ポワール』らしきものが見えた。日本ではあまり見かけない、しかも私の一番好きな、洋梨の蒸留酒だ。きゃあきゃあ言うと、お店の人が、他にも色々な蒸留酒を持って来てくれた。ラズベリーの蒸留酒、黄プラムの蒸留酒、カルヴァドス、マール、コニャック、アルマニャック、などなど。その日、クラスで蒸留酒を勉強したばかりというタイミングの良さもあり、それぞれ違うものをオーダーして、全員でグラスを回し合って飲み比べるという、言わばお行儀の悪いことをした。でも、非常に違いが分かりやすかった。面白いのは、ラズベリーの蒸留酒。『オー・ド・ヴィー・ド・フランボワーズ』というもので、はっきりとしたラズベリーやすみれの香りがするのだけれど、和食を食べ慣れている私達には、まるで昆布のような磯の香りに感じるのである。ほぼ1杯飲み終えたころ、皆の半分になっていた目が開いて、急にまたお喋りになった。私もすっかり目が覚めて、さっきまでの「もういいや」の代わりに「もう一杯」となり、カルヴァドスを頼んだ。「ね、蒸留酒ってシャキッとするわよね」、「ほんとね」、なんて言ってるうちに、また眠気が襲ってきた。今度は、でっかい戦車のようなやつだ。自分から蒸留酒飲もうなんて皆を誘っといてナンだが、サッサと失礼することにした。眠気も目覚めも半端じゃない。タミフルみたいなパワーだなぁ。中世に蒸留酒を扱っていた人(要するにその時代の医者?錬金術師?)は、魔法使いとも呼ばれていたそうな。分かる気がする。つづく。(by Anne)

アルメニアンコニャック
アルメニア系ドイツ人の友人に頂いたアルメニアンコニャックのラベル。上手く剥がせなかったけど。これも勿論蒸留酒。アルメニアにもとっておきのコニャックがあるとは。フランスのよりも香りは、漢方系に近い気がした。とても良い香りだけど、同時に、昔飲んだ抗生剤のにおいも思い出した。

2007年5月21日 (月)

カワイイワイン

「カワイイ」っていう言葉は本当に日本語独特の表現だ。英語のプリティはどうか知らないけど、フランス語で「ミニヨン(mignon)」って言ったら、かわいいっていう意味だけど、ちょっと赤ちゃんぽいっていうニュアンスもある。仮りに、かわいらしいフランス人女性が居ても、決して「vous êtes mignonne(かわいいですね)」なんて言って声かけてはいけません。バカにしないでよ、って事になります。こういうときは、まだ英語のチャーミングと同じ意味のcharmanteを使った方がまし。でも、かわいいよりも美しいの方が、褒め言葉としてのレベルは遥かに上なのだ。日本はその逆。「美しいね(綺麗だね)」って言われたら、そりゃ、嬉しい。でも「かわいいね」って言われたら、ちょっとポッとなりませんか?「カワイイ」が最強の文化なのだと思う。ついでに日本のワインもカワイイ。
最近、デザートワインに凝りはじめた。だもんで、「ソーテルヌ」や「サント・クロワ・デュ・モン」や「トカイ」などなどを寝る前に小さなグラスに1〜2杯飲んで、甘みと酸味が解け合った、うっとりするような味わいを楽しんでいる。先日軽井沢に行った時も、スーパーで「氷熟仕込」と書いてある和製アイスワインを見つけて購入。そもそも、アイスワインとは、ドイツ語のアイスヴァインの意で、葡萄を凍らせてから果汁を搾りだした極甘口ワインのことだ。カナダにもアイスワインがある。どちらも葡萄品種は白葡萄のリースリングのものしか飲んだことがない。まあ、でも、グラスに入れると、蜂蜜をお湯で溶かしたような淡い黄色で、ドロッとしたイメージのものだ。と思って、『氷熟仕込』を開け、グラスに注いだらドキッリ!赤いではないか!ワインを注いで、ドッキリしたのは初めてだったし、そのドッキリしたオバカな自分におかしくなって、ケラケラ笑い出した。ラベルを見直して、そうでした、そうでした、と思った。ラベルには、「ALPS WINE 氷熟仕込 コンコード」とある。コンコードとは、黒葡萄だったわね。そして香りは、これぞ日本って感じ。巨峰に似た、グレープジュースのような、フレッシュでフルーティーで、カワイイ香り。翌日には、『五一わいん 氷果の雫 ナイヤガラ』を買った。白葡萄のナイアガラで造ったアイスワインだ。こちらの香りと味わいもやっぱり日本っぽい。この二本の日本のカワイコちゃん達は、おまけに2000円でおつりがくるときて、値段もカワイイ。うふふ。(by Anne)

和製アイスワイン
TSURUYA軽井沢店にて、『ALPS WINE 氷熟仕込 コンコード』(右)は1880円、『林農園 五一わいん 氷果の雫 ナイヤガラ』(左)は1890円。どちらも375ml。


2007年5月19日 (土)

2007.05.19.

今日はsaboriday、明日も特別saboriday。

クリュッグ、

シャブリ プルミエ クリュ、

ピュリニー モンラッシェ、

CH. カマンサック、

ジュヴレー シャンベルタン プルミエ クリュ、

トカイ 5プットニョス

ゆっぴー!全部飲める!

(by Anne)

soiree

2007年5月17日 (木)

注釈、又は言い訳

注釈その1/そもそも私は小さなメモ帳に、ふっと頭浮かんだ事をメモったりしていた。で、このブログも、『メモ日和』とあるように、本当に私にとってメモ帳みたいなものだから、パッパッとパソコンで打って、ピッピッとアップしてしまう。だから、私の日本語が元々ちょっと変なのに輪をかけて、誤字が多くなっているだろうし、なんだかつじつまが合わない話もしていることだろう。でも、ブログだし、メモ帳だし、オッケーってことにしているので、その辺は愛嬌痘痕ってことで、悪しからず。
注釈その2/5月10日付けのブログの最後の方に、「幸い、二人とも、それぞれ結婚している」と書いたことが気になった。話の流れで「幸い」と書いてしまったが、別に結婚することが幸いだとは思っていないんだった、と。フランスを始めとするヨーロッパでは、結婚という形はもはやあまり意味のないことだという風にとらえられていて、若者達の間ではパートナーと一緒に暮しているけど、結婚していないというパターンが主流だし、子供が出来てもそのままにしている事も多々ある。それで問題が生じないようなインフラストラクチャーがあるってことだ。日本はまだまだ。いくらパートナーですって言っても、あまり正式なカップルとして認めてもらえない。数ヶ月前だったか、パリに住む友達のフランス人カップルが結婚したときのこと。私も含め、みんな、「えええ!?」だった。挙って、「聞いた?結婚したんだって!どうしてかしら?」とウワサしたくらい、フランスでは、みんなしないのだ。ちなみに、この間朝のニュース番組で、離婚から再婚までの最低期間300日問題に関して、室井佑月さんが、「結婚っていう制度を止めちゃえばいい」みたいなことを言ったら、「これまた過激な」で片付けられてたけど、私はその発言についてもう少し考えてみても良いんじゃないかと思った。そんな彼女のゲリラ的な発言を、私は毎週楽しみにしている。
注釈その3/マジシャンの映画『プレステージ』を観て、感想を書こうと思ってパソコンに向かったら、話が全然違う方に行ってしまった(4月19日参照)。実にスリリングで面白い映画だったってことを伝えたかったのに。GW中にテレビで放映された『ルパン三世』を観て、また『プレステージ』を思い出した。(はぁ…、映画の話をするのって難しい。物語のトリックがバレてはオジャンだから…)命を賭けた恋愛や仕事っていうのはよくある。ところが、命を賭けるよりも、もっと勇敢な、もしくは恐ろしいことがある。それはアイデンティティーを賭けること。想像しただけでも、背筋が凍る。あなたがもしアイデンティティーを失ったら、どうします?マジックのトリックが次々と明かされ、マジックショーの舞台裏にも忍ばせてくれるこの作品。観客をあっという間に物語に吸い込んでから衝撃のラストまで、まったく時間を感じさせない。必見だ!
以上、三点。注釈って書くとカッコいいけど、要するに言い訳です。
(by Anne)

プレステージ
『プレステージ』、6月上旬公開。監督は、『メメント』や『バットマン ビギンズ』のクリストファー・ノーラン。監修はあの、デビッド・カッパーフィールドが手がけている。(配給:GAGA)

2007年5月16日 (水)

似鳥水禧 展

COMBAT
Miki Nitadori Exhibition(似鳥水禧展):『CONBAT:manual for daily survival』
2007年5月14日〜5月26日まで(日曜日休み)12:00〜19:00
@:ギャラリーmai
東京都港区西麻布3−22−3
tel:03-3202-0725

小学校のプールで、私が平泳ぎをしていたら、「アンちゃん、足開き過ぎだけど、上手だね」とミキに言われた。私は子供ながらに、彼女の洞察力に驚いた。音楽室で、合唱団の朝練をしている最中、ミキのテノールの歌声を横に、負けじとなって自慢のアルトの声を張り上げながら、「ふーん、ミキもなかなかやるなぁ」と彼女の感性に驚いたこともあった。少し仲良くなりかけた矢先、彼女はハワイへ行ってしまった。感性豊かで、大人っぽい素敵な同級生が遠くへ行ってしまったのが、少し悲しかった。けれど、そんなことも忘れ、また、もとのように学校生活を送り、中学生になった頃、私も遠い所、パリに行くことになった。学校生活を送りながら、フランス語の習得のために必死になり、それからバカロレア試験の猛勉強をして、もうその頃にはどっぷりとパリの生活に浸っていた。ある日、友達に誘われてパリの芸大(ボザール)の文化祭に行った。学生達の作品を観終わって、エントランスのところで、ぼんやりしていると、向こうの方から、ものすごいオーラを放った、東洋人の女の人が歩いてくる。雰囲気が、フランスっぽくなく、ニューヨーク育ちの中国人かな、素敵な人だな、と観ていた。彼女が、どんどん近づいてきた。あ、ミキ!ミキだ!もう10年位会っていなかったのに、我ながらよく思い出したと感心しながら、そして再会に大興奮して、声をかけた。ミキはスイスやイギリスを経て、92年にパリに来て、ポートレイト写真を撮り始めているんだ、と話す。それから、私達は急激に仲良くなった。彼女は口を開くと必ず、自分の感じていることが、ちゃんと伝わっているかどうかという不安からか、同じことを幾通りものパターンで話す。いろいろな国で生活して、色々な言葉に触れてきたから、どの表現を選ぶべきかという迷いがあるのかもしれない。だけど、アート活動を続けることへの迷いは決してなかった。たとえ、制作の方向性や表現法に迷いが生じたことがあったとしても。あれから15年。彼女がずっと続けてきたことの、収穫期が訪れたようだ。今年、パリのグランパレで開催された『Art Paris』では、驚く程作品が売れたそうだ。月曜日からは、東京の西麻布で、ミキの個展が開催されている。似鳥水禧展。素敵な作品だから、皆様にも、是非観てほしい。(by Anne)

COMBATカタログ

2007年5月14日 (月)

憧れのカーネーション

昨日は母の日。私は生まれて初めてカーネーションの花束を抱えて胸を踊らせた。なにせ、みんなと同じように、母の日に「お母さん」にカーネションの花束をプレゼントすることが憧れだったから。今まで母にプレゼントできなかったのは、私が幼かった頃の、とある母の日の何気ないエピソードがきっかけだ。そもそもウチの家族は、父方も母方も、祖父母の世代、いや、もっと前の世代からメチャメチャ好みにうるさい人々だらけ。常に「あれは一流だ」、「あれは趣味の良い」、「あんな悪趣味な」、「あんな気持ち悪いセンス」、「あれは素敵な」などなどが、「おはよう」や「元気?」という言葉よりも飛び交った。ウチで「悪趣味」と形容されるターゲットは、例えば車のシートのレースでできたカヴァーだったり、フリフリレースのカーテンだったり、ショッキングピンクのフリフリワンピースだったり。それが、ヨーロッパの「一流」言われる物なら「悪趣味」が「趣味の良い」になるのだから、スノッブ呼ばわりされてもしかたがない。そんな中で、母にとってカーネーションは、レースでできたカヴァーに匹敵する位、一番悪趣味な花だと言って、毛嫌いしていたのだ。そうだとは知っていたが、ある母の日の日曜日、私はみんなと同じようにカーネーションを母にプレゼントしたかった。カーネーションを買うとは言えなかったので、「母の日のプレゼントを買うからお金ちょうだい」と母に言った。母に贈り物をするために、母にお金をもらおうという私もヘンだが、当時確かお小遣いを貰っていなかったのでやむを得ない。母はテーブルに肘をついて、フランス語の辞書とにらめっこしていた顔をふとあげ、ものすごい形相で「あなた!カーネーションなんか絶対に買って来ないでよ!」と言った。バレたか!やはりダメだったか!私は少しがっかりした。けれどそれを悟られないように、「うん、もちろん買って来ないよ」と笑った。私は物わかりが良くて趣味の良い娘を演じて、ペンケースを買ったのだった。それから、25年間程の間、一度たりとも母にカーネーションを贈ったことがない。年々種類も増えていき、様々な色や大きさのカーネーションが花屋の店頭に並ぶのを横目でみながら、あの小振りのだったら気に入るかしら、と考えてもみたけれど、そのまま家路についたのだった。でも、昨日は違った。花屋で、「大きいのも小さいのも全部入れて下さい」と注文した。「あら、綺麗ね、ありがとう」と、心から言ってくれるに違いない、もう一人の母が、昨年の七月以降、できたからだった。(by Anne)

カーネーション

2007年5月12日 (土)

2007.05.12

友達の子供と遊び疲れて
サボれなかったsaboriday。
(by Anne)

baby

2007年5月10日 (木)

モテる男女の嘆き

モテる人はいいね〜って、いうのが一般論だろう。モテたくないっていう人は聞いた事無いし、みんなモテるためにめかし込んだり、お化粧したりする。たしかフロイトは、全ての人間の行為はモテるためだ、っていうような事を言ったよね。「ワタシ、モテるから」という人は、そうじゃないから冗談として言うか、罪のない(?)自慢をするか。「ワタシ、モテるから」といってメソメソしてる人は、私は知らない。私の妹なんかは、昔からずっとモテてきたから、男の人が彼女の事を好きになっても、驚くこともなく、冷静に受け止めている。さらに、大したつもりがなくても、ちょっと気のある素振りを見せでもすれば、もう、大変。速攻、「あの人、私にホレちゃったのよ」って、言われちゃう。そう言うのも憎めない位チャーミングだから、姉の私も、「そんな大げさな!」とは言わず、「へー」と言って、本当にホレられちゃったのかなーって、思い込まされてしまうわけだ。ところが、私の方は、別にモテるわけではないし、それでいい。それでも、極々たまーに、いいな、って思ってくれる人がいるらしいと、まず「まさかー、アハハー」なんて冗談だと思うし、いざ実際にアプローチされると、目を大きく見開いて、「一体、どうして、変わってるわねえー」って相手を動物園の珍しい動物を見るみたいに観察してしまうのだ。でも妹に、ちょっと気に入られちゃった、って話すと、「うそだー」って信じてくれない。しくじった。少しは日頃からモテる人を装うべきだった。ついこの間も、そう思わされた事があった。モテるオーラを全面に出している友達は、シングルの男の子と一対一で話をすると、必ず相手は彼女のことを好きになるという。そんな魔法のような話があるものかと、しばし驚いたが、生で見た彼女のフェロモンのパワーを思い出し、そうだ、魔法だ、と納得した。でもね、アンヌ、と彼女は少し寂しそうに言った。「だから私、男友達っていうのが一人も居ないの。仲良くなりたいな、って思っても、みんな私に恋しちゃうんだもの。アンヌはいいわよね」。少しでもいいからモテた話をしないと、こうもモテない印を押されてしまうのかと、さすがにがっかりした。が、待てよ?そっか、だから私は男友達が居るんだ!ちょっと嬉しくなった。ちなみに最近、35〜40歳くらいのシングル男児に会うことが多い。彼らは挙って、結婚したいよ〜、子供ほしいよ〜、と嘆いてる。ハンサム(あ、イケ面って言うんだっけ)だし、背も高いし、学歴良いし、収入も良い。なのにどうして。どうやらモテ過ぎた彼らの過去が邪魔しているようだ。この話は長くなるからここでストップしとこう。(by Anne)

至福の時
ダロワイヨのマカロンとヴィンテージ・ヴーヴ・クリコ(1999)。4月29日、下田で味わって、うっとり。このシャンパーニュの蜂蜜のようなコクは、さすがヴィンテージもの。どちらもモテる女とモテる男からのプレゼント。幸い、二人とも、それぞれ結婚している。

2007年5月 8日 (火)

死ぬ前に食べたいもの

よっぽど食に興味がないかぎり、「死ぬ前に何が食べたい?」って話をみんなしたことがあると思う。大概、「食べ物で何が好き?」っていう質問に、「なんでも」に近い返事だった場合の、次の質問だ。私は味付けさえ上手ければ本当になんでも、ほぼ、なんでも好きなので、「死ぬ前に。。。」って問いは免れない。頭に浮かぶのは、毎度同じようなもの。おかしいナ、もっと何か食べたくなるようなものがあるはず。もっと凝ったもので。もっとしゃれたもので。フォアグラ・ポワレの~、白トリュフ風味の~、ソース・ア・ラ・なんとかネーズ』が食べたいわ~、オホホ。ワインエキスパート&自称グルメなんだから、この位言っとくべきでしょう。なんて思っても、すぐに豚がやってきて「何、きどってるんだ」ってことになる。そうなのだ。私が死ぬ前に食べたいのは、ソーセージ。しかも、あの、ソーセージでないと。世界一美味しいソーセージ。それは、軽井沢のデリカテッセンの、大きいサイズの方の生ポークソーセージ。子供の頃は、本当に他のソーセージが喉通らなかった。フランスでも同じようなものにはありつけなくて、脂っこい豚のひき肉にパセリとたくさんの塩を混ぜて腸詰にした、全く別の味わいのものを楽しんだぐらい。本場といわれるドイツやチェコの各地では、似たようなものはあったけれど、やっぱり、あの、ソーセージには劣るなあ、という感想が残った。今では、軽井沢に行った時だけ食べる、とっておきの楽しみになっている。勿論、正式なマクロビオティックでは、豚肉のソーセージなんて御法度もいいとこ。動物性で、極陽性の食べ物だから。でも私は不良なんで、食べます。けれど、絶対にじゃがいもとキャベツを添えます。なぜなら、肉料理の毒消しにはじゃがいも、油分の消化をよくするにはキャベツ、などなど。そう考えると、『シュークルート』は、とってもバランスの良いお料理だなあ、と思う。私はキャベツの酢漬けは、市販のものに頼らず、自分で作ります。もどき、なんだけれど、便利で簡単で、しょっぱすぎないし、すっぱすぎないから。

キャベツをたくさん千切りにする。お酢をきかせたドレッシングをかけて、手で少し揉む。しんなりしたら、タッパーに。サラダとして食べます。数日後には、お鍋に入れて、あれば白ワイン少々入れて、煮込めばキャベツの酢漬けもどきの出来上がり。(by Anne

P.S.:死ぬ前に食べたいのは、ソーセージのみならず、パテ、ミートローフ、(私の作る)餃子、など。要するに、豚肉の煉りもの系。

シュークルート 私のシュークルート。ソーセージは『デリカテッセン』の。今回は細いものだけ。

2007年5月 7日 (月)

エコ/ケーススタディーその3

皆さんはGWをどのように過ごされたのでしょうか?私は後半、ほぼ毎日、青空教室ならぬ青空ジムで、図らずも筋トレ三昧でした。誰も信じてくれないんだけど、そもそも私は運動神経抜群。どんなスポーツをやらせてもスラスラとこなしてしまうといった具合で、今でもその感覚は残っているから、すぐに形にはなるけれど、同時にすぐ飽きてしまう。それに、スポーツジムに登録してはいるものの、あの、厳めしい機械の上でハムスターのようにずっと走り続ける、といった情緒に欠けるスポ根を思うと、うんざりしてしまう。そのせいでジム嫌いになった。そんな事を言ってるから、「私がリレーの選手やった時」なんて言うと、みんな眉間に皺を寄せて、ついに気が変になったな、と思われるのだ。まあ、なんとなくヨガと、テニスとスキーで満足していたこの頃だったが、青空ジムというのも案外楽しい、と知ったGWになった。場所は、草ボウボウの田舎の家。親戚一同、庭師を入れると膨大な金額取られるから、自分達でやりましょう、ということになったは良いが、誰も何もしない。仕方なく主人にかり出され二人で刈ることに。何年も放ったらかしにしていた笹が伸び放題で、刈れども刈れども終わらない。でも、だんだん、かっぱ海老煎並みに止まらなくなって、ハマッてしまった。結局丸二日欠けて刈り終えた。その次ぎの日には、またもや主人にかり出され、今度は薪割り。未だに薪ストーブなのだが、その燃料は、庭の木の再利用しようということで。GWの終盤には、全身筋肉痛になった。草刈りも薪割りも全身運動だったのね。お庭もスキッリしたし、燃料も自給自足で蓄えたし、お金もかからなかったし。一石二鳥どころの話ではない、エコロジーな青空ジムでした。(by Anne)

笹の山
気がつくと夕暮れ時。夢中で刈った笹の山。

薪の山
気をつけないと腰痛になりそうだった。

チューリップ
昨年の秋に植えた球根は、GWにきれいなお花を咲かせました。


2007年5月 6日 (日)

宝箱、名前はルックスティー

子供の頃、貝で出来た小さな箱に綺麗な石や外国のコインやレースのリボンを入れて、大切にしていた。それが私の宝箱で、時々こっそり開けては心ときめかしたりしてたのだ。悲しいことに今は、そんな箱はもうない。ただ、時々ものすごく好きになった映画があると、その箱を手にする時の気持ちが甦る。早くDVDが発売されないかな、早く手元に欲しいな、大切な本のように枕元に置いて、好きな時に開いて観たいな、そしてもう一度、心ときめかせたいな、と。最近強くそう思ったのが、昨年日本で公開された『美しい人』。今年になってやっとDVDが発売されたので飛びついた。9人の女性達による9つの小さなストーリー。日常のシンプルなスケッチのようだけど、彼女達の、強さと優しさと愛情に心打たれる。美しい人とは、その3つを兼ね備えた人なのだろう。ちょっと良いナ、と思ったのは『サイドウェイ』。分かりやすいラブコメで、感じが良いだけでなく、ワインの話盛りだくさんで、私にとっては観るだけでも美味しい映画。DVDをパソコンに入れて、何度も巻き戻して銘柄をチェックしたり。嫌われがちなうんちくも軽快なので、下戸も楽しめます。映画館での感動をもう一度味わおうと観たのは『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』や『エデンより彼方に』など。何度も何度も観る楽しみは、あの宝箱を開ける時の様。大人になった今、私にはLOOX Tという宝箱があった。中にはDVDという宝石を入れて眺めてる。こんなアットホームな時用のワインは、私にとってボルドーしかない。パリの実家で毎晩空くのもボルドーで、「オフクロの味」みたいだから。中でもマルゴー地区のワインは、何時飲んでもホッとする。でも、『サイドウェイ』の彼らがしてた飲酒運転は、絶対ダメですね!(by Anne)

『美しい人』
『美しい人』(原題:『9 lives』)、監督:ロドリゴ・ガルシア、2005年アメリカ映画。DVD発売元:ジェネオンエンタテインメント。9話の中でも、第8話と第9話は一生の宝物。

『サイドウェイ』
『サイドウェイ』、監督:アレクサンダー・ペイン、2004年アメリカ映画。DVD発売元:20世紀フォックス。ワイン話をきっかけに恋が始まるなんて、ステキ。でも超高級な61年の「シュヴァル・ブラン」を紙コップでバーガーと共に飲むシーンには、ヒィ〜、です!

ch.Rauzan-Gassies
マルゴー地区のボルドーワイン、シャトー・ローザン・ガシ(1999、格付け2級)。2005年に東急本店で4200円で購入。一番好きなワインのうちの一つ。でも、ワイン生き物だから開けてみないとわからない。スリルがあるからこそ面白い。

2007年5月 5日 (土)

2007.05.05

早朝から草刈り機の音。
「ご飯だよ」って呼んでも夢中な
主人のsaboriday。
(by Anne)

草刈り

2007年5月 2日 (水)

車でアジアンリゾート

ほんの数時間車を走らせればアジアンリゾート。そこはまさにサムイ島。だから一緒においで、と東京に住む大分出身の友達に言った。そうだね、と返事をしておきながら、本当はあまり気乗りしなかったらしい。と、いうのも、東京から車で行く海なんて、どうせ人がウジャウジャで、汚くて、うるさいだろうと思っていたからなのだそう。いくら、「サムイ島ですから」と形容しても、ピンと来なかったようだ。ところが、到着して色々なビーチに連れていってからは、考えを改めて、即釣り道具を買いに行った。こんな海が東京の近くにあるなら、いくらでも釣り道具を大分から持ってきて、毎週末来ちゃうよ、だって。そう彼が言えるのは、海が美しいからだけではないはずだ。彼は一度もハンドルを握らなかった。4人で行って、運転は3人で代わる代わるしないといけないぐらい疲れる道だということは、後部座席で寝ふけてた彼は知らない。海の美しさは高速が通っていないからこそだが、代わりに延々とくねくね道が続くのは、路中くじけそうになることも。でもその向こうの海を思うと、がんばれる。車でアジアンリゾートもどきの、下田だから。(by Anne)

下田

2007年5月 1日 (火)

下戸にワイン

「下戸にワイン」は「豚に真珠」…、なんてことにしたくない。とにかくワインの美味しさを知ってもらおうと、アルコールアレルギーって程ではない、梅酒のソーダ割くらいなら少々飲めるという下戸を相手に、あれやこれやトライさせてみた。ワインを勉強して初めて知ったのだが、ワインとは、本当にびっくりする程様々な種類がある。いわゆる赤白だけでなく、ロゼや黄ワイン、その他香りがついているもの、酒精強化されているもの、酸化させたもの、カビさせたもの、などなど。私が持っているワイン事典の中で一番大きいものは、厚さ6センチと国語辞典並みなのを見るだけでも、ワインというのが一つの列記とした文化だということが分かる。国語辞典の中にいろんな意味の言葉があるのと同じ様に、いろんなワインがあるって言っても過言じゃないってわけ。だもんで、あれこれ飲ませてみた。勿論最初は所謂赤や白を飲ませてみようと試みたが、鼻に近づけた時点で咽せているので、諦めた。そこで、甘めのものなら苦手なアルコール分を比較的カムフラージュできるかな、と、トライさせる。結果的に、「ジュランソン」や「パッシート」のような葡萄を陰干しして甘さを出したワインよりも、葡萄を貴腐化させて甘さを出したワインのほうが、この実験台になった下戸は好みらしい。「ソーテルヌ」や「トカイ」、とりわけアルコール度が低い「トロッケンベーレンアウスレーゼ」を飲むと、ニターッとしている。最近あまり人気がないらしい甘口ワインの様々だが、私も一緒にトライしていたら、甘口ワインの虜になっていた。本来ならボルドーの赤を飲まずして一日は終わらないという位なのに。私の国語辞典に加えておこう。「下戸にワイン」。意味は、「いろいろ飲んでみると美味しいものにありつける」。転じて、「いろいろトライすると良い思いをする」と。(by Anne)

TBA
トロッケンベーレンアウスレーゼ。渋谷Tokyu Foodshowにて2835円。暗がりだと、カメラワーク0点の私には、難し過ぎた写真撮影。なんだかよく見えませんが、ボルドーカラーのラベル。

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