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2007年12月28日 (金)

官能的なパプリカ/その3

いくら典型的なフランス料理を作っても、作った人が日本人だと、フランス人は日本風の料理だと思い込むと言う話は、母の作った赤ピーマンの話で終わる予定だった。しかし、その後日談ができてしまったので、ここにメモします。
フランスのクリスマス・シーズンは、日本のお正月と同じように、1週間くらいの間、親や親戚や兄弟達と毎日のように食事会をする。今日は両親と、明日の昼は伯父叔母と、あさっての夜は義父母と、といった具合に。毎日、フォアグラやキャヴィアやターキーなどを食べなきゃいけないから、胃も肝臓もくたびれ果てて大晦日の夜を迎える。そして、さらに追い打ちをかけるように、ガブガブとお酒を飲みながら年越しをするので、ついたちの日はみんな泥のように過ごすというわけだ。なので、それに習って、私たちも24日の晩はウチで家族と共にディナーだったが、26日には妹のパートナーのご両親宅で、クリスマスディナーだった。妹のパートナーはフランスとカンボジアのハーフだから、お母さんはフランス人でお父さんはカンボジア人。お家に入ると、東南アジアの家具や装飾品が、フランススタイルの家の中に趣味よく飾ってあった。テーブルに着いて、またもや、お約束のフォアグラをいただき、モエ・シャンドンのプルミエ・クリュの細かい泡を楽しみ、レモンを絞ってスモーク・サーモンをいただき、シャブリ(なのにセレクトが良いせいか華やかな香り)を楽しみ…。うう、苦しい。すでにお腹いっぱい。メインに入る前に暖炉の前でお喋りしながらしばらく休憩していると、キッチンからお母さんのダニーがプレートを持って出て来た。「できたわよ。暖かいうちにどうぞ」。そう言って、プレートをテーブルの上に置いた。カンボジアの食器だ。中のお料理は綺麗なレモンクリーム色の何か。わあ、おいしそう。私は両手を合わせて、「素敵!これは、カンボジア料理ね!」と言った。妹を筆頭に、みんなに大笑いされてしまった。あーあ!私もやってしまった!カンボジア人のお宅でのお料理は、カンボジア風に違いないという先入観が、私の中にもあったのだ!母のピーマン料理を、ジャポネ?と言ったフランス人のグレッグを笑い者にしている場合じゃないのだ。ダニーのレモン色のお料理は、「子羊のレモンソース煮込み」。フランス料理だった。(by Anne)

レモンソース煮込み
ダニーの「子羊のレモンソース煮込み」。カンボジアの器に入っているから、うっかりカンボジア料理が入っているのかと。レシピを聞くと、卵の黄身4つとレモン汁4個分を混ぜて、子羊を煮込んだブイヨンで溶かし、煮詰めてソース状にする。上からセルフィーユを散らす。だそうだ。

コーヒー味のビュッシュ
またもやダニーはお手製のビュッシュ・ド・ノエルを作ってくれた。今回はコーヒー味。飾りのサンタさんは30年以上前から、毎年一度顔を出すのだという。もはやアンチークになりつつあるこのサンタさんの表情は、やや気味悪く、それがなぜかキュートなのだ。

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