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2007年12月 5日 (水)

タロットカード殺人事件

日曜日に銀ブラしていて、じゃ、ま、映画でも観ますかってことで近くの映画館の前まで行った。シャンテシネの前で、『タロットカード殺人事件』(ウディ・アレン監督)のポスターを見上げた。自称似非占い師の私はちょっと観てみたい気になった。横にいる主人を説得するべく、タロットという言葉には触れないで、「ウディ・アレンだから観て損はしないはずよ」と誇張して、しかも偉そうに、言った。私が学生だった頃は、真面目な映画ばかりが好きだったから、コメディーとかあり得ないと思っていて、周りがウディ・アレンの饒舌なユーモアを崇拝しているのを、「趣味が合わないわ」と横目で見ていたくせに、「見て損はしないはず」なんて言っちゃって!と、心の中で過去の私が現在の私にアカンベしたが、無視して入場券を買った。ロンドンを舞台にしたコミカルなミステリーで、アガサ・クリスティーへのオマージュがうかがえる作品。ユダヤ系アメリカ人のマジシャン(アレン)が、スカーレット・ヨハンセン扮するジャーナリスト志望の大学生をショーの最中に舞台に上げる。マジックボックスに入ってもらうためだ。彼女は、自分の体はどうなってしまうのかとドキドキしながら入ると、思わぬ出来事が起こる。有名ジャーナリストの亡霊が出て来て、殺人事件の特報をもらうのだ。そこで、マジシャンと彼女は協力して、その真相を明かすべく奔走する話。でも実は、ミステリーや明らかにされていく真相は、まるで昼ドラレベルだから、どうでも良い。むしろ面白いのは言葉。ウディ・アレンの独り言やスカーレット・ヨハンセンとの会話、イキリスのスノッブな貴族社会をおトボケキャラで皮肉っているところ、などなど。やっぱり学生の頃、周りの意見が正しかった!何よりも気に入ったのが、この言葉。彼が、秘密の部屋に忍び込もうとした際に、暗証番号を忘れてしまって、必死で思い出そうとする。あーでもない、こーでもない、と何度も数字を打ち直し、最終的に扉が開いた瞬間、「ユリイカ!」と叫んだ。分かったぞ、やった〜!と喜ぶ時、皆さんは何ていいますか?私はよく「ゆっぴー!」と言います。「イエス!」と言う人もいれば、「イエーイ!」と言う人もいるし、色々だけど、「ユリイカ!」とは!この言葉、私もいつか使わせてもらおう。壮大な発見をした暁に、是非。(by Anne)


ユリイカ
青土社出版の総合芸術雑誌『ユリイカ』。雑誌というより書籍のようなものだ。そのつど、テーマが違って、面白いけど、内容はとても濃くてちょっと難しいから、この号も随分前から持ってるけど、未だに全部読み切れていない。そもそもユリイカという言葉は、発見という意味のあるギリシャ語で、「分かったぞ」とか、「見つけたぞ」とかに近いニュアンスらしい。そもそもは、アルキメデスが、王冠が純金であるかを測るための方法を見つけたときに、思わず出した叫び声。ウディ・アレンの『タロットカード殺人事件』はシャンテシネ、Bunkamuraル・シネマ他にて公開中。

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