消化しきれない禁煙法
未だに私の中では消化しきれてない、フランスの禁煙法。しかし消化しきれていないのは私だけでは無かったようだ。朝のニュースをテレビで観ていたら、こんなことが報じられていた。ディスコテック(現代日本語のクラブね)では、禁煙になってから困ったことが起きていると。外から中に入ると、強烈な体臭が鼻をつくらしい。要するに、今まではタバコの匂いが踊りまくる客の体臭をカムフラージュしていたのだった。一旦中に入って慣れてしまうまでは、かなり気になるようで、そのせいで客足が遠のいている、とのこと。ディスコテックのオーナーは、今後、匂い消しのシステムを導入すると公表していた。へエー、面白い、と思った私は早速妹にその話をした。すると妹は、「その話は知らなかったけど、この間ディスコテックに行った友達が話してたんだけど…」と始める。その友達いわく、ディスコテックにはもう行かないと宣言していたらしい。それは、匂いが気になったわけではなかった。タバコの煙がないのが気になったのだそうだ。つまり、タバコの煙で視界がぼんやりしていない、ディスコの奥の奥まで全部見渡せる。そうなると、今まであまり気にしていなかった、悪趣味な内装がはっきりと見えるのも気分悪いが、人の顔もありありと見えるともっと問題だ。今までは、色々なものがはっきりと見えないことで、羞恥心も忘れて開放的になれたのに、こうもクリアーに色々見えては、踊る気も失せたそうだ。妹曰く、「彼女みたいに思う客が多いから、今後はディスコのオーナーが、スモークを常に焚くことにしたんだって」。妹は教えてくれた。ヘエー、面白い。私はまたもやそう思って、本当に禁煙法が良いものだったのか、と疑い始めて、「ねえ、レストランとかバーも、客足が遠のいて困っているでしょう?」と聞いてみた。するとこうだ。「ううん。全然。その逆でね、今まではレストランの閉店まで、8時代に一回、10時代に一回って、2回展開だったのが、今では、みんなパッパッと食べて、夕食を済ませて、話は外でタバコを吸いながらするから、3回回せるんだって」と言う。要するに8時に一回。9時半に一回。11時に一回と。バーでも、みんな一気飲みの如く、キュッキュッとビールやワインを飲み干して、十分飲んだら、サッサと出て行くから展開が良いらしい。おまけに、話す時間が限られることによって、無駄話もなく、話の内容が凝縮されて「前より有意義だよ」と妹は言う。ヘエー、面白い。なんとなく、私も禁煙法を消化し始めた。(by Anne)

帰りのエールフランスで配られた食事のメニュー。葉書のデザインになっていて、ちょっとかわいい。
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