先週、延び延びになっていたワイン会の新年会をやっと行なった。やりたい気持ちはみんな満々だったが、音頭取りの立候補者がなかなか出なかった1月、ワイン仲間の『バブル嬢』から連絡があって、2人で恵比寿の『KIORA』でディナーすることになった。ちょっとワインを飲みに行こうという話から始まった筈が、どうせなら美味しいもの食べましょう、という結果になり、私の意見もほとんど聞かず予約を入れてしまっていたのだった。ところが、お食事はとても美味しいし、ワインリストはイタリア系メインでとても充実しているし、おまけにスマートなソムリエさんにサービスして頂いたから、最初から嬉しくなることづくしだった。即、ワイン会の新年会はここにしよう、と決めた。決めてからソムリエさんに、ワイン会ができるかを聞いた。要するに、何が何でもやらせてもらうつもりだったのだ。でもすんなり快い返事がもらえて、ワイン持ち込み料は1本につき2千円とのことだった。2人で2本空けて、デザート代わりのデザートワインに移った頃、「じゃあ、私が幹事やるわね」と立候補した。するとバブル嬢は、「ええ!だってアンちゃん、お酒飲んでる時の約束は片っ端から忘れちゃうでしょ、だからきっと明日忘れてるわよー」と、私を睨んだ。確かにそうなのだ。私の酒癖は、似非星占いをし始めることの他に、口約束を忘れる、というのもあった。以前にバブル嬢と飲んでいた時に、「私のいらない浴衣、あげるわね」と言ったそうなのだが、次に会った時にはすっかり忘れていたそうだ。多分彼女は相当がっかりしたのだろう。ワインを飲みながらは、もう二度と私と約束はしない、と固く誓ったに違いない。そうと分かってはいながら、こうもはっきり「忘れている」と断言されると、私の僅かな「ナニクソ精神」が爆発した。絶対に幹事を担当するのだ!私はスケジュール帳を広げ、「ワイン会、みんなにメールする」とメモした。くそぉ!そういえば、『アイドル』にもそんなことを言われた。これまたワイン友達だが、ワインの講師も務めている美人さん。彼女は、結構ワインが入ってくると、そのほんわかした表情からは想像もつかないくらい、厳しい発言をすることもある。冷静で現実的な意見。とらえかたによっては感じが悪い。っていうか、相当感じ悪いと思う。その感じの悪さが可笑しくて、私はそれをネタに退屈しそうな時には思い出しては楽むこともあるくらいだ。
それは、秋頃にアイドルともう一人のワイン仲間の『ビー玉』と3人で4本飲んだときの事。いくらお酒に強い私たちも結構酔っていた筈だ。私がワイン会の忘年会をセッティングするわね、と提案したら、いかに幹事が大変かをアイドルは滔々と語った。まるで、「あなたにできる筈はない」と言わんばかりの、ものすごい剣幕で。可笑しかった。でも、そんなに無理だと思うなら、見てろよ!とこの時も僅かな「ナニクソ精神」が騒いだのだった。そして無事忘年会も済ませ、今回の新年会の幹事も「ナニクソ精神」がゆえに私が担当し、開催できた。アイドルが登場すると、私は「あなたに出来る筈がないと言われたから、見返すために頑張ったわ」と言ってみたが、彼女はキョトンとして、「え?私そんな事言ってないわよ」だった。飲み過ぎていない彼女は至って感じ良い笑顔。あれ?そうだったかな?まあ、いずれにしても酔ってる時の話は半分夢物語とするべきなんだろう。
それにしても、無事ワイン会を開催できたことで満足してしまった私は、最後の最後で気が緩んでしまった。計算が苦手な私が集計をしようとして、モタついてしまったのだ。バブル嬢が見かねて「私がやるわ」とバトンタッチ。そういえば、私の酒癖は、似非星占いをし始めることと、口約束を忘れることの他にもう一つあったのだ。計算が全くできなくなることだ。こればかりは改めよう。そして、きちんと集計してくれたバブル嬢は、レストランに携帯を忘れて帰って行った。酔うと忘れ物をするのは彼女のお決まりコースだから。でも携帯ばかりは、忘れたことを彼女に伝える手段がない。(by Anne)

ワインスクールの旧クラスメイトでカップルが誕生した。単なるカップルではなく、結婚を控えたカップル。お祝いにアイドルがセレクトした、ポイヤックのシャトー・グラン・ピュイ・ラコストで乾杯した。後の新婦のバースデーヴィンテージで、1978年。香りは、程よい熟成香、樽の香り、それに後から、なんともいえない華やかな香りがひろがった。味わいはまだまだ元気。ポイヤックの美味しさって、このくらいからだな、と思うのだ。