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2008年3月 4日 (火)

ムーラン、生き残る!

マクロビオティックのお料理教室で、ムーランを使ってカボチャのスープを作った時があった。そのスープの甘くて優しい味わいにうっとりして、即ムーランを購入した。一万円ぐらいだったと思う。ムーランとは、フランスでシェフ達も使っている、手動のこし器。取手をぐるぐる回して、野菜などをすりつぶしながらこす、見た目もローテクな物体だ。購入したことが嬉しくて、すぐにカボチャを買って、スープを作ろうとした。ところが、蒸したカボチャをムーランに入れてこそうとした時。いくらぐるぐる回してもこせないのだ。こせないどころか、噛み合わせの部分がすぐに外れてしまう。これは不良品に違いない。そう思った私は返品するつもりで入っていたケースに閉まった。しばらくの間、玄関に置きっぱなしにしていたら、日本に来た妹がそのムーランを見て叫んだ。「きゃあ!アンヌ!バカだね!ムーランなんて買ったの?」と。聞けば、ムーランはちっとも使えない器具らしい。不良品だから上手くこせなかったのではないと断言された。私はそこで返品するのを断念して、燃えないゴミの日に出すことにしたのだ。しかし、一万円出して買ったムーランを一度も使わず捨てるのには、勇気がいった。またしばらく玄関に置きっぱなしにして、数ヶ月が過ぎた、年末、私はパリの実家でムーランを見た。母と妹も主人も居るところで、私はムーランを指差し、「ムーランなんて買ったの?」と、以前妹に言われた馬鹿にしたような口調で聞いた。直ぐに妹が飛んで来て、「アンヌ、知らないの?これ、すっごい良いんだよ。」数ヶ月前に言っていた事とは違うじゃないか!「マッシュポテトをこれで作ると味が全然違うの」と付け加える。しかし母は一度も使っていないらしい。東京に戻ってきて、主人がムーランの話を思い出し、玄関に置き去りにしているムーランを引っ張り出した。「これ、きっと使えるよ」。そう言って、彼はジャガイモを買いに出かけた。その晩、彼が作ってくれたマッシュポテトは、ビロードのようなテキスチャーの、優しい味だった。ムーラン最高!捨てないで良かった!ちなみに私は器具の組み方を間違えていたようだったのだ。とほほ。(by Anne)

鴨とマッシュ
鴨のローストのグリーン・ペッパー・ソースと主人がムーランで作ったマッシュポテト。しかし、このメニューはマクロビオティックではありえない。

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