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2010年2月 2日 (火)

大きな赤ちゃん

赤ちゃんの成長はなんてスピーディーなんだろう!
あんなに小さかったウチの子は、もう8ヶ月!
生後間もない、まだパリに居た頃、色々な先輩ママが「あっという間に大きくなるから、今を楽しんでね」と抱っこのポーズをして私にアドバイスしてくれた。みんな口を揃えて「今を楽しんでね」と、全く同じ台詞を言っていたから、よほどあっという間なんだろうと思ったが、実感がなかった当時の私は半信半疑だった。
それから日本に帰ってきて、ママ友が数人できた。彼女達は、グチもこぼさず、赤ちゃんのお世話を楽々こなし、まるで絵に描いたような素敵なママライフを送っているように見えた。そんな姿を見る度に、私って母親失格なんじゃないか、という思いが頭をよぎる事もあった。産後の疲れが非常に長く続いた私にとって、慣れない赤ちゃんのお世話は、正直、大変だった。毎日ヒーヒー状態。度々ウチの子に「よし、がんばろう!」と声をかけて、主人がいない月曜日から金曜日は、まるで二人三脚しているような日々が続いた。パリで何度と聞いた、「あっという間だから」という言葉を思い出しては、時にはその言葉を疑って、時には励みにして、まるで延々と続くような一日一日を過ごした。
当然すぎて、記すまでもないが、だからといって、悲しい日々なわけでは、勿論ない。
生後6ヶ月までの、まだあまり反応のない赤ちゃんと過ごす日々に、単なる楽しさや幸せよりも、もっと不思議な幸福感を私は感じていた。まるで魂が揺さぶれるような、長く深く静かな、感動的な日々だった。
しかし、6ヶ月を過ぎたころだった。「あっと言う間」というのは本当だった。その頃から、赤ちゃんとの生活に自分が随分と慣れていることに気付き、あっという間に7ヶ月、気付いたら8ヶ月を過ぎていた。時が経つのがどんどん早く感じるようになると同時に、ウチの子はどんどん人間らしくなり、ケタケタ笑い、ウーウーはしゃぎ、ギャアギャア泣き、おすわりから、ハイハイ、つかまり立ち、つたい歩きまでし始めた。こうしてウチの子との生活が現実味を増して、楽しい育児生活にどんどんなってくると、面白いぐらいに、あの、魂が揺さぶれるような、神秘的で感動的な時間がフェードアウトしていったのだ。
先日、すでに着れなくなった小さなロンパースをたたみながら、しみじみ感じた。
もう、小さな赤ちゃんじゃなくなっちゃったね。
元気に成長してくれた喜びをおおいにかみしめながら、ほんの少しだけ帰らぬ日々を惜しんで、悲しくなった。
(by Anne)


小さなベビー服

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